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お笑い教育でコミュ力UP!松竹芸能とタッグで漫才の授業

2015/05/29

カテゴリ
【週刊】教育関連ニュースまとめ
キーワード
お笑い 大阪府 堺市 漫才 教育方法 教育技術

お笑いの英才教育!

近年では、それぞれの学校や地域独自の取り組みを学校教育のなかに取り入れていこうという動きが広がってきています。そんななか、大阪府の堺市で行われている一風変わった授業が注目を集めています。

堺市の大阪府立金岡高校と松竹芸能がタッグを組み、今春から全国でも珍しい漫才の授業を始めた。今後2年かけて、現1年生の表現力やコミュニケーション能力を磨く。
授業は1年生が対象で、総合学習の時間を充てる。月1~3回のペースで続け、最終的にはクラス対抗の漫才発表会を実施する計画だ。来年度の新入生にも同様に笑いを仕込むことにしている。
生徒には好評だ。山口百花さん(15)と奥峪愛友(おくさこあゆ)さん(15)は「人前で積極的に話す授業はなかったので、おもしろい。みんなで新喜劇のようなものもやってみたい」と乗り気だ。
発案した和栗(わぐり)隆史校長(53)は、放送作家出身でNHKの教育番組などを担当した経験を持つ。「試験対策の問題を解くだけではなく、正解のない授業をやりたかった」と話す。
2015/5/26 朝日新聞) 

堺市の高校と松竹芸能とがタッグを組んだこの「お笑い」教育では、漫才の授業をつうじて表現力やコミュニケーション能力の向上をめざしています。松竹芸能では3年前から「笑育(わらいく)」と称した活動を行っており、所属する大阪府の小中学校に派遣するということを行ってきました。このほとんど単発の出前授業でしたが、今回の漫才授業の取り組みの一環として、正式の学校のカリキュラムに取り入れることも検討されているとのことです。
 

教育方法としてのお笑い?

芸能事務所と学校とがタッグを組んでお笑いの授業を行うというのは全国でもあまり例がない取り組みのようですが、お笑いを教育のなかに取り入れていこうという動きは少し前から見られていました。

たとえば、東北福祉大学准教授である上条晴夫さんは、『お笑いに学ぶ教育技術――教室をなごませるアイデア集』や『お笑いの世界に学ぶ教師の話術――子どもとのコミュニケーションの力を10倍高めるために!!』といった著書を執筆されています。

後者の著作の内容紹介には、以下のように書かれています。

現在、小・中学校の現場では、子どもたちが教師の話を椅子にすわって大人しく聞く、というこれまでなら当たり前の教室の規律が守れないことが多くなってきた。そうした状況の子どもたちともっと楽しくやりとりしながら指導を進めるにはどうしたらよいか。本書ではその問題の答えをテレビを中心としたお笑いの世界の住人たちから学ぼうと考えた。(Amazonより)

従来の講義型の授業ではなく、教室のなかで教師と生徒が同じ目線でやりとりしながら授業を行おうという動きが近年盛んになっていますが、ここに記されているお笑い教育は、そうした近年の動向にも合致した新しい教育方法であると言えるかもしれません。

また、「教育に笑いを!子どもに笑顔を!お笑いから教育技術を学ぼう!」というスローガンを掲げるお笑い教師同盟という団体も存在しています。この団体は、「お笑いから教育技術を学び、学校の授業や生徒指導などに生かすことによって、子どもに笑顔をもたらすことを目的」として組織されており、お笑いネタ情報の交流や、教室を温めるバラエティゲームや教育技術の開発、さらにはお笑い教育ワークショップの開催などが行われているようです。

このように、お笑いを取り入れた教育というのは、近年の教育のあり方について動向を踏まえつつ近年発展しつつある領域であると言ってよいでしょう。
 

お笑いは教育のどう貢献するか?

冒頭にご紹介した堺市での新たな取り組みは、外部の芸能事務所と協力し、学校のカリキュラムとしてお笑い教育を行おうという点にその独自さがあるといえます。こうした活動は、上で紹介したお笑い教育技術の普及がさらに進展した形であると言うこともできるでしょう。

他方で、お笑いを用いた教育というのは、あくまでより良い教育を実践するための手段の1つです。したがって、お笑いを教育にもち込むことが、何らかの形で教育の成果に結びついていることが必要になってきます。

この記事では、お笑いがもたらす教育成果への貢献という点については触れることはできません。ですが、お笑いを用いた教育方法が比較的最近になって浸透するようになってきたことを考えると、こうした点についての測定や吟味はいまだ端緒についたばかりであろうと考えられます。

お笑い教育は、教育の成果にどのように貢献するのか。この点については、さらなる深掘りが必要になってくるのではないでしょうか。
 

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記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

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