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アレルギーによる事故を防ぐには!?~知っておきたい、エピペンのこと~

2015/05/01

カテゴリ
日本の教育
キーワード
アレルギー 学校給食 エピペン 教員 給食

食物アレルギーを持つ子どもの増加、学校はどう対応すべき?

近年、日本では食物アレルギーを持つ子どもが増加しています。文部科学省によると平成25年の調査では、食物アレルギーのある公立小中学校の児童生徒は、全国で約45万4千人、全体の約4.5%であるということがわかっています。(「学校生活における健康管理に関する調査」中間報告より)

食物アレルギーをもつ子どもの増加に伴い、学校現場でも対応の必要性が高まっています。毎日の給食の時間はもちろん、学級会やお楽しみ会でのおやつ、家庭科の調理実習の時間など、学校現場において食物が扱われる場面は少なくありません。本記事では、現場でもしも緊急に児童生徒のアレルギー反応への対応が必要になった場合はどうしたらよいのか、現場の教員はどう考えているのか、実際の声をご紹介します。

食物アレルギーについて、基礎的な知識などは、学校給食とアレルギー対応をご覧ください。 

 

 食物アレルギーへの対応、エピペンの使用に対する教員の声

学校でのアレルギー対応について、とある小学校の教頭先生にお話を伺いました。

食物アレルギーを持つ児童が増加しているそうなんですが、先生の学校ではどうですか? 
・・・今は重症のアレルギーを持つ児童はいません。しかし、この春から、アナフィラキシーを起こす可能性があるため、エピペンを携帯する児童が入学してきます。数は増えているのではないでしょうか。

実際に、食物アレルギーを持つ児童さんにはどのような対応をされるのでしょうか?
・・・まずは、当該児童の把握と周知です。保護者の方や養護教諭の先生と連携をして、個別に相談なども行いますね。

エピペンを携帯する児童さんが入学されるとのことでしたが、何か特別なことはされましたか?
・・・はい、 学校の職員を対象にアレルギー対応の講習会を開きました。エピペンの使い方や、アレルギーのこと、除去食や代替食について全員で勉強の機会を設けることで、少しでも理解を深めようと思いまして。

エピペンの使用に対して、先生方の反応はどうでしたか?
・・・やはり、「怖い」とか「不安」とかの感情があるように思います。でも、現場での迅速な対応が命に関わってくるので、正しい知識をつけて、万が一に備えておく必要があると思いますね。 


このように、アレルギーを持つ児童・生徒への対応やエピペンの使用については現場の先生方も不安を抱いているようです。
しかし、現在は学校で先生向けの講習や勉強会が開催されているため、知識や理解を深める機会もあります。また、インタビューした教頭先生の学校では、教員がひとりで処置を行なうのではなく、複数で処置の場面に立ち会うようにしているそうです。

 

 命に関わる症状、アナフィラキシー

アレルギー食物を摂取した時に気をつけなければならないことの1つに、アナフィラキシーがあります。アナフィラキシーとは、短い間に激しい急性のアレルギーが全身に現れることです。

アナフィラキシーは症状が一分一秒の単位でとても速く進行します。時には血圧が低下し、意識障害が生じるショック状態や重度の呼吸困難が起きるため、命にも関わるものであり、早期の発見と対応が求められます。もし、
給食の時間にアナフィラキシーが起きた生徒がいたら、教員には迅速で適切な処置が求められるのです。

ほぼすべての学校で事前に児童生徒のアレルギーについて把握するために、事前の調査や保護者との相談、栄養教諭・養護教諭との連携を図るなど、さまざまな取りくみが行われていますが、それでもこのような事態が発生することも頭に入れておく必要があるでしょう。

 

食物アレルギー事故を防ぐことができる!?エピペンを知っていますか?

アドレナリン自己注射薬、「エピペン」

アナフィラキシーが起きてしまった場合、医療機関に直ちに連絡を取り、搬送をして治療をすることが必要です。しかし、一分一秒を争う状態であるため、現場でも適切な処置を行なうことが求められます。そこで、登場するのが「エピペン」です。

エピペンは「アドレナリン自己注射薬」の商品名で、アナフィラキシーに最も効果のある薬剤であるとされています。 血管を拡張することによって血圧の急速な低下に即効性があるとされています。

重度の食物アレルギーを持つ児童生徒は、自分でこのエピペンを携帯しています。万が一アナフィラキシーショックが認められる場合には、直ちにエピペンを使用する必要があるのです。
 

エピペン使用の判断基準~いつ、使うべきなのか

 エピペンは注射薬です。つまり、針の部分を身体に刺し、使用します。そのため、緊急時にも投与をためらいがちです。日本小児アレルギー学会では、エピペンの使用について、以下の症状が見られるときには、エピペンの使用をすべきであるとされています。
 (日本小児アレルギー学会HPより)

このような場合においては、本人または教員がエピペンを対象者に使用することが必要になります。

学校でエピペンを使用する場合には、本人が自己注射を行なうことが基本となっていますが、特に低学年児童の場合などには教員あるいは学校職員が本人の代わりに注射をすることは、医師法違反に当たらないとされています。 
 

エピペンの使用方法は?~どうやって、使うのか

エピペンの正しい使用方法については、公式HPや、動画サイトなどで紹介があります。詳しい使い方は「エピペンホームページ 使い方」 をご覧ください。


アレルギーへの対応、教員に求められることは?

教員は、教室で事故が起きたりしないよう、また万が一、エピペンを使用しなければならなくなった場合に備えて、アレルギーに対する基礎的な知識を持っておく必要があるでしょう。

正しい知識を持ち、理解することが、アレルギーへの対応の第一歩と言えるのではないでしょうか。更に詳しくアレルギーについて書いた、学校給食とアレルギー対応 も合わせて、知識・理解を深めてください。

 

参考資料

日本学校保健会ホームページ
 学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン
教職研修2014年7月号
エピペンホームページ
日本小児アレルギー学会ホームページ


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記事執筆:はやさか

教育に関わる仕事がしたいと考えている、大学3年生です。
自分自身も教育について考え、理解を深めていきたいと考えています!

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