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学校給食の献立別カロリーは?なんと最高○○kcal!

2015/02/24

カテゴリ
日本の教育
キーワード
学校給食 カロリー メニュー 献立

学校給食、あの献立のカロリーは何kcal?

学校給食のカロリーは何kcalか、献立ごとにご存知でしょうか。公立学校で給食が実施されるべきか否か、また、何カロリーの献立にするべきか、様々な視点から議論されています。学校での勉強は、十分な栄養を摂れてこそ行えるもの。そして、栄養摂取状態を判断する際、カロリーは分かりやすい目安になります。今回は、学校給食の献立とカロリーを通して、子供の体づくりについて考えます。
 

給食の前に!人間が1日に必要なカロリーって?

厚生労働省による推定エネルギー必要量

給食の献立やカロリーを紹介する前に、そもそも人間、特に児童生徒が1日に摂取するべきカロリーはどれぐらいなのか考えてみます。下図は、厚生労働省が公表している、年齢ごとの推定エネルギー必要量です。黄色部分が小学生、黄緑部分が中学生のカロリー基準です。

 性別 男性 女性
身体活動
レベル(※)
 Ⅱ
6〜7歳 1,350 kcal 1,550 kcal 1,750 kcal 1,250 kcal 1,450 kcal 1,650 kcal
8〜9歳 1,600 kcal 1,850 kcal 2,100 kcal 1,500 kcal 1,700 kcal 1,900 kcal
10〜11歳 1,950 kcal 2,250 kcal 2,500 kcal 1,850 kcal 2,100 kcal 2,350 kcal
12〜14歳 2,300 kcal 2,600 kcal 2,900 kcal 2,150 kcal 2,400 kcal 2,700 kcal
15〜17歳 2,500 kcal 2,850 kcal 3,150 kcal 2,050 kcal 2,300 kcal 2,550 kcal
18〜29歳 2,300 kcal 2,650 kcal 3,050 kcal 1,650 kcal 1,950 kcal 2,200 kcal
  • ※身体活動レベル
  • Ⅰ:低い。生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合。
  • Ⅱ:ふつう。座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買い物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合。
  • Ⅲ: 高い。移動や立位の多い仕事への従事者、あるいは、スポーツ等余暇における活発な運動習慣を持っている場合。
上図:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会』 報告書」を基に筆者作成

年齢によって大きく異なるカロリー目安

10代まで、特に小学生の内は、年齢区分が細かく分けられてカロリーの目安が示されています。成人ほどのカロリーを摂取する必要はないものの、身体を作るために、栄養摂取に気を使うべき時期だと言うことが分かります。

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給食にカロリー基準?文科省が提示

文科省による給食でのカロリー摂取基準

文科省は、児童生徒の1日のカロリー必要量の内、33%を学校給食で補えるように基準を設けています。具体的な給食でのカロリー摂取量の基準は以下の通りです。

小学校

● 低学年(1〜2年生・6〜7歳):530kcal
● 中学年(3〜4年生・8〜9歳):640kcal
● 高学年(5〜6年生・10〜11歳):750kcal

中学校

● 1〜3年生・12〜14歳:820kcal

参考:学校給食実施基準(平成25年文部科学省告示第10号)  

 

給食のカロリーは実際いくつ?

自治体によっては、給食の献立やカロリーの情報をホームページで公開しています。その献立・栄養情報を基に、いくつかの給食メニューのカロリーを具体的にご紹介します。

東京都公立学校給食の献立・カロリー

中央区小学校の献立・カロリー

東京都中央区の公立小学校の献立を取り上げます。中央区給食での2月の児童1人1回当りの平均栄養摂取量は、630kcalでした。文科省によると、給食での摂取カロリー目安が小学校中学年で640kcalなので、ほぼ基準どおりの数値と言えます。

献立 カロリー
ツイストパン、白菜と肉団子のスープ、キャベツともやしのサラダ、
カスタードプリン、牛乳
621kcal
ごはん、昆布の佃煮、すまし汁、めかじきのごまみそだれ、お浸し、
りんご、牛乳
592kcal
チキンカレーライス、キャベツともやしのサラダ、せとか、牛乳 675kcal
参考:中央区教育委員会 平成27年2月分 共同献立表(小学校)

 

横浜市公立学校給食の献立・カロリー

小学校の献立とカロリー

横浜市は、小学校給食の献立・カロリーを取り上げます。小学校給食のカロリーは、600kcal台の献立が最も多くなっており、中央区と同じく、小学校中学年では基準どおりのメニューです。一番上のカレーのみ802kcalで、小学生の一食分としては高い値にも感じられますが、1日の中で調整できれば問題ありません。

献立 カロリー 
麦ごはん、ビーフカレー、ごま酢あえ、プルーンはっこう乳 802kcal
ごはん、牛乳、さばのみそ煮、きんぴら、かきたま汁 641kcal
ロールパン、牛乳、マカロニのクリーム煮、ごぼうソテー(下図参照) 610kcal
参考:公益財団法人 よこはま学校食育財団 平成27年2月基準献立表

(上図:公益財団法人 よこはま学校食育財団HPより転載)

給食がない?横浜市中学校の仕組み

横浜市の中学校では、学校給食が導入されていません。しかし、学校給食の実施を望む声が多いのも事実です。こうした要望もあり、民間業者が調理・配達する配達弁当を利用できる制度が、2015年度にも導入される見通しです。

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大阪市公立学校給食の献立・カロリー

大阪市中学校の献立・カロリー

中学校給食の献立は800kcal台のカロリーがほとんどでした。中学生向け給食のカロリー基準値は820kcalなので、上の2自治体と同じく、子どもの栄養状態に適したメニュー構成となっています。下記は中学校の献立です。

献立  カロリー
チキンカツのトマトソースかけ、スペイン風オムレツ、海そうサラダ、
ほうれん草とコー
ンのソテー、スープ、米飯、牛乳
 850kcal
サーモンフライ、鶏肉と野菜のソテー、さつまいものバター焼き、
だいこんとコーンのサラダ、オニオンスープ、米飯、牛乳
 821kcal
参考大阪市HP 大阪市の中学校給食『平成27年2月分 大阪市中学校給食献立表』

デリバリー式!大阪市の中学校の独自制度

大阪市は、2014年度4月より市内の中学生を対象に学校給食を導入しました。ただし、財政上の理由から校内に調理室を設けることが難しいため、市教委が献立をつくり、民間業者が調理・配送するデリバリー方式が採用されています。

大阪市の給食、温度・量に工夫の余地?記者が試食

(上図:大阪市HP 大阪市の中学校給食より転載)
 

学校給食の献立…実は高カロリー

学校給食のカロリーを献立別に紹介してきましたが、果たしてこれらの摂取カロリーは適切なのでしょうか。参考として、他の食品などのカロリーをご紹介します。

ご飯類との比較

メニュー カロリー
ご飯1杯(140g) 235kcal
親子丼(なか卯・並) 662kcal
ビーフカレー(CoCo壱番屋) 863kcal
オムライス(ロイヤルホスト) 996kcal

パン類との比較

メニュー カロリー
食パン(パスコ「超熟」6枚切り1枚) 166kcal
ハンバーガー(マクドナルド) 275kcal
サンドイッチ(ローソン「ツナ&たまごサンド」) 265kcal
メロンパン(ヤマザキ) 405kcal

麺類との比較

メニュー カロリー
かけうどん(はなまるうどん・中) 532kcal
ラーメン(天下一品・こってり) 949kcal
ミートソーススパゲッティ(サイゼリヤ) 579kcal

おかず類との比較

メニュー カロリー
さばの味噌煮(大学生協) 209kcal
肉じゃが(大学生協) 161kcal
生姜焼き(大学生協) 234kcal
ハンバーグ(味の素「「洋食亭」 ジューシーハンバーグ」) 291kcal
牛肉コロッケ(ローソン) 236kcal
フライドポテト(マクドナルド・Mサイズ) 454kcal

 ※上記のカロリー数値は、各社のホームページで公表されていたもの(2015年2月20日時点、筆者調べ)

高カロリーメニューに隠れた配慮

給食の献立とカロリーを比べてみると、確かに給食メニューのカロリーは高いという印象を受けるかもしれません。ですが、既に述べたように、質の良い学習を行うため、また、身体を作るためには十分な栄養が必要です。給食の献立及びカロリーは、子どもの発育のために適切に組まれており、理にかなったメニューだと言えるでしょう。

「子どもは風の子」は、もう古い?!―子どもの体力低下の現状
 

学校給食で健康になれる?学校が指導するべきこと

「体づくり」は学校給食だけでは不十分

学校給食は時代ごとに、子どもたちの栄養状態に合わせて献立や方式を変えてきました。確かに給食は、子どもの健康を守るために重要な役割を果たします。ですが、食事の回数を比較すると、学校より家庭での食事回数の方が多くなります。また、体づくりには、運動習慣なども関係しています。つまり、学校給食だけで子どもの健やかな発育を実現することはできないのです。 

学校給食で指導したいこと

栄養摂取に関して言うと、カロリーだけ適切に摂れば良いというわけではありません。主食・主菜・副菜などのバランスのとれた食事が、心身の健康な発育には不可欠です。子どもが学校で給食を食べる際には、好き嫌い・食べ残しによる栄養バランスの崩れがないよう、教員が指導を行うことが必要でしょう。

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家庭と学校の栄養バランスを整える

食育が学校任せにならないようにする対策としては、いくつかの方法が考えられます。例えば、学校が、各家庭に給食の献立を確認して家庭での食事メニューを調整するように伝えたり、家庭で子どもに食事の大切さを教えるように呼びかけたりするという手段が挙げられます

最近は、給食に関する学校と家庭のトラブルが度々発生しています。ですが、子どもは、両者にとって大切な存在のはずです。まずは、学校・家庭の双方が、子どもの健康を共同で守っていくのだという意識を持つことが望ましいのではないでしょうか。
 

おわりに:食育は給食から

学校給食の献立・カロリーを通して、子どもの健康の守り方について考えてきました。学校・家庭は、給食のメニューづくりなどによって子どもに健康を与える一方、子どもが自分自身で健康を手に入れられるように導くことも欠かせません。

近年、全国の様々な自治体・学校で、独自の給食システムが取り入れられています。こうした試みは、子どもたちの食意識を向上させることに貢献していると言われます。給食は、多くの子どもたちにとって身近な存在。子どもたちの健康を守り、かつ、食や健康への関心を引き出すために、今後も給食を活用していくことが大切でしょう。
 

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記事執筆:瀬戸 亜希菜

教員ステーションの運営スタッフをしている大学4年生です。
教育に携わる全ての方のお役に立てると嬉しいです。

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