部活動の顧問になりたい?教員志望者の意見は?-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーション

教員ステーショントップアンケートアンケート結果学校部活動に賛成or反対?部活動の顧問になりたい?教員志望者の意見は?

部活動の顧問になりたい?教員志望者の意見は?

2014/11/05

カテゴリ
学校部活動に賛成or反対?
キーワード
アンケート結果報告 部活動 顧問

あなたは部活動の顧問になりたいと思いますか

アンケート企画、「学校部活動に賛成or反対?」にご回答いただいたみなさん、ありがとうございました。今回のアンケートでは、教員ステーションとメールマガジン「t-news Web」の利用者である学生の方を中心に、合計で216件の回答をいただきました。

本記事ではそのアンケート内の設問、「あなたは、学校部活動の顧問になりたいと思いますか」に寄せられた回答結果についてまとめています。

回答結果

  • 強く思う ・・・・・・・・・・・・・ 33(15.3%)
  • 思う ・・・・・・・・・・・・・・・・  67(31.0%)
  • あまり思わない ・・・・・・・ 64(29.6%)
  • 思わない ・・・・・・・・・・・・ 52(24.1%)

回答者216名に対して、「あなたは、学校部活動の顧問になりたいと思いますか」と尋ねたところ、「強く思う」「思う」と答えた人が全体の46%、「あまり思わない」「思わない」と答えた人が全体の54%という結果になり、学校部活動の顧問をやりたくないと考えている人がやや多いという結果がえられました。教員志望者も含めた回答者の過半数が、ここでは部活動の顧問になることについてあまり積極的ではないということがいえます。

では、教員志望者とそうでない人とでは、部活動の顧問になることへの意欲に違いがあるのでしょうか。本アンケートでは、回答者が教員志望者かそうでないかも尋ねているので、その結果を踏まえて分析してみましょう。

これを見ると、アンケートに対してみずからが教員志望であると答えた人については、学校部活動の顧問になりたいと「強く思う」「思う」と答えた人の割合が79%にものぼっており、回答者全体での割合とくらべて、はるかに部活動の顧問になりたいと思っている人が多いということがわかります。

対して、教員志望ではないと答えた人については、部活動の顧問になりたいと「あまり思わない」「思わない」と回答した人が72%と、回答者全体の場合とくらべて、顧問になりたくないと思っている人の割合がさらに高くなっています。

このように、今回のアンケートの回答結果からは、教員志望者の大半が部活動の顧問になることについて積極的であるのに対して、教員志望者ではない人は反対に、顧問になることに消極的である傾向が強い、ということがいえます。

といっても、教員志望者でない人が、ましてや部活動の顧問になりたいとは思わないだろうというのは、ある種当然のことであるように思います。ここで重要なのはむしろ、教員志望者である人の多くが学校部活動の顧問にもなりたいと思っているという点にあるでしょう。彼ら彼女らの多くは、教員になることを望むと同時に、部活動の顧問になることもまた望んでいるのです。
 

回答理由

次に、それぞれの回答理由を見ていきましょう。ここでは、「強く思う」「思う」と回答した人びとの回答理由と、「あまり思わない」「思わない」と答えた人びとの理由との2つを見ていきます。
 

「あまり思わない」「思わない」と回答した人の理由

まずは先に、部活動の顧問になりたいと思わないと答えた人びとの回答理由を見てみましょう。
 

◆時間や労力がとられ大変
平日夜と休日まで潰されるから。早く帰りたいし休日は休みたい。
時間外労働が多く、精神的にも肉体的にも負担は大きいと感じたから。 他校の先生との付き合いや、部活の顧問同士の関係、生徒との関わりなど、 人間関係でも悩むことが多そうという印象があるから。 
普段の授業や生徒指導だけでも十分激務であると思われるのに更に休日までも駆り出されて部活の事務作業から生徒の指導まで非常に激務という話をよく聞くから。

もっとも多かったのは、「大変だから」という声。ただでさえ雑務なども多く忙しいとされている教員の仕事にくわえ、放課後や週末に多くの時間と労力を割かないといけない部活動というのは、非常に大変だろうという声がたくさん寄せられました。それよりも、教科指導の準備や、もしくは週末に休息する時間を割きたいという思いが述べられていました。
 

◆満足な報酬がえられない
勤務時間外の労働やサービス残業が多く、また休日出勤の手当も少ないから。。
文部科学省ははっきりと部活動に対して手当てをださずにいるまま、平日はただでさえ授業準備、生徒指導で忙しいのにそれ以上の時間を部活動に割くことはおかしいと思うから。
たしかに学生とともに目標に向かって進んでいく顧問の活動はやりがいがありそうだが、部活動中に特別な報酬が発生しないのは経済的に厳しいと思う。顧問の活動に対して報酬が発生するなら、積極的に顧問になりたいと思う。

上で述べられたように「大変」な部活動ですが、それに対して満足な報酬がえられないため、部活動の顧問にはなりたくないという声も多く寄せられました。週末の部活動の指導や引率、指導技術を磨くための勉強などには、経済的な手当てなどが満足に支払われていないのが現状です。そういったなか部活動の顧問を務めるのは割に合わない、という意見が寄せられました。
 

◆十分な指導ができない
どの部活動の顧問になっても、技術的な面でうまく指導できるか不安だから。
自分がよく知らない領域の部活の顧問になったら、生徒に申し訳ないから。
自分がやったことのあるスポーツ、趣味ならともかく、やったこともないことの部活動の顧問にされてしまったら生徒に教えようがないから。

部活動の顧問になっても、その指導が満足にできないことを懸念する声も見られました。部活動の顧問は、自分がこれまでやってきたことのない種目などの指導や監督を担わなければならなくなることもあります。そうした場合に、十分な指導ができるかどうか心もとない、という思いがあるようです。
 

「強く思う」「思う」と答えた人の理由

次に、部活動の顧問になりたいと答えた人たちの回答理由を見てみましょう。
 

◆自分が部活動から受けた恩恵を生徒にも
私は小学校から今まで(人生の半分)ソフトボールをやってきて多くのことを学ぶことができた。 今まで友達が全員辞めてしまったり、練習が厳しくてやめたいと何度も思ったが、 この経験がなければ今の自分がいない。 教員になって生徒に部活動をすすめたい。
私も、中学校、高校と熱心に指導してくださった顧問の先生のおかげで技術はもちろん、それ以外にもたくさんのものを得ることができました。今度は、逆に私が生徒たちにいろいろなことを指導したいです。
私自身が充実した部活動生活を送ることができた。そのような仲間がいたからこそ、勉強も共に切磋琢磨しあいながら頑張ることができたと思う。このような体験が私自身にあるからこそ、生徒達にも同じような経験をしてほしいから。

回答した人たち自身が、部活動の経験を通じてさまざまな恩恵を受けることができたため、今度はそうした体験をぜひほかの生徒たちにもしてほしい、その体験に関わりたいという点が、部活動の顧問を志す理由であると答えた人が特に多く見受けられました。部活動の経験から受けた恩を、生徒に「恩送り」する、そんな思いが述べられています。
 

◆生徒とともに自分も成長できる
責任は大きいが、教えることでじぶんの人間的な成長も得られると思うから。
子どもたちが成長する姿を間近で見ることができるだけでなく、 一緒に困難を乗り越えることで先生としての自分も、共に成長することができると思うから。
学校部活動の顧問になることで、授業とは別の形で子供達を指導することができ、自分の成長に繋げることができると思うから。

部活動を通じて生徒たちの成長を指導・促進するなかで、自らも成長できるのではないかという思いから部活動の顧問になりたいという声も多数寄せられました。部活動の顧問を務めることには困難もありますが、そうした経験も自分の糧にしていきたいという思いが、顧問になることへの原動力になりうることがここでは示されています。
 

◆学校教育を補完するため部活動での指導
部活動を通して、生徒に授業では学べないことを教えたい
部活動の顧問は、授業よりも学生と近く、授業以上の教育ができる上、学生と時として同じ目標を目指して進むことができるので。

部活動での指導を通じて、普段の学校における授業や生徒指導では教えきれないさまざまなことを教えることができる、また教えたいという声も多く寄せられました。部活動の顧問と生徒というのは、普段の教室で築かれる教員と生徒の関係とは異なったものであり、それを生かした教育のあり方があると考えられているようです。
 

◆かつての部活動顧問への憧れ
高校の顧問がとてもよい指導者だったのでそうなりたいと思ったから。
私自身、部活動の顧問の先生には多くのお世話になり、厳しかったけれどその分、得たものもありました。特に、好きなことにとことん打ち込む姿勢は顧問の先生から学んだことであると感じます。私がそのような存在になれるのであれば、是非顧問になりたいと思います。

はじめに挙げた「自分が部活動から受けた恩恵を生徒にも」に似ていますが、かつて自分が生徒だったときに指導を受けていた顧問への憧れから、自分自身もその人のような顧問になりたいという声もありました。かつての顧問への憧れから、部活動の顧問を志すという場合もあるようです。
 

まとめ

今回の項目からは、回答者全体のなかでは、部活動の顧問はやりたいくないという人の割合のほうが若干多いという結果がえられました。しかし、その結果を教育志望者によるものと教員志望でない人によるものとを分けると、教員志望者の大半が部活動の顧問になりたいと考えているということ、教員志望でない人においては顧問になりたくないと考えている人の割合がさらに高くなっているということがわかりました。

さらに、回答理由を見てみると、顧問になりたくないと考えている人の多くが、その業務の大変さや不合理さ、指導することへの不安などを挙げていました。一方、顧問になりたいと考えている人には、顧問を務めることでみずからが部活動からえた恩を生徒に送りたいといった気持ちや、業務を通じて自己成長したいといった気持ちがあるということも見えてきました。

前回の記事では、「教員が部活動にかかわることに何らかのメリットを有しているとすれば、部活動が学校でおこなわれることがより合理的なものであるといえるかもしれない」といったことを最後に述べました。

今回の質問項目からは、教員志望でない人にくらべて、教員志望者のほうが、部活動の顧問になることに大きな意義を見いだしており、教員として部活動に関わることに何らかのメリットを感じているということが示唆されます。そしてそのメリットとは、上にも述べたように、みずからが部活動でえた経験を生徒にも与えたい、いわば「恩送り」の精神、そして、部活動の経験が自己成長につながるといった点にあるということが示されました。

満足な手当ても支払われず、休日の返上して部活動に関わっている多くの顧問の先生のなかにも、本人が意識しているかどうかはさておき、こうしたことが原動力としてあるのではないかと思われます。
 

学校の先生になるなら!知っておきたい行事と部活!

 

アンケート企画「学校部活動に賛成or反対?」の結果記事一覧

日本の学校教育に部活動は必要?

あなたは部活動の顧問になりたい?(本記事)

 

 

 

記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

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