【アンケート結果】日本の学校教育に部活動は必要?-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーション

教員ステーショントップアンケートアンケート結果学校部活動に賛成or反対?【アンケート結果】日本の学校教育に部活動は必要?

【アンケート結果】日本の学校教育に部活動は必要?

2014/11/04

カテゴリ
学校部活動に賛成or反対?
キーワード
アンケート結果報告 部活動 学校教育 青春

あなたは日本の学校教育において部活動が必要だと思いますか

アンケート企画、「学校部活動に賛成or反対?」にご回答いただいたみなさん、ありがとうございました。今回のアンケートでは、教員ステーションとメールマガジン「t-news Web」の利用者である学生の方を中心に、合計で216件の回答をいただきました。

本記事ではそのアンケート内の設問、「あなたは日本の学校教育において部活動が必要だと思いますか」に寄せられた回答結果についてまとめています。
 

回答結果

  • 強く思う ・・・・・・・・・・・・・・・ 94(43.5%)
  • 思う ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 96(44.4%)
  • あまり思わない ・・・・・・・・  17(7.9%)
  • 思わない ・・・・・・・・・・・・・   9(4.2%)


日本の学校教育に部活動が必要か否かを尋ねたところ、「強く思う」「思う」と回答した人が全体の88%におよび、回答者のうちの大多数が学校部活動が必要だと考えているという結果がえられました。回答者のほとんどが現役の大学生・大学院生であることから、学生たちが学校部活動の存在に肯定的な評価をする傾向が強いということがここから推測されます。

本アンケートでは、回答者の方々に「あなたは教員志望者ですか」ということも尋ねました。そこで、教員をめざしている人たちとそうでない人たちとでは、学校部活動に対する必要性の感じ方にちがいがあるのかを分析してみました。以下がその結果です。
 


これを見ると、教員志望者の94%、教員志望者でない人の87%が、学校部活動が必要だと考えていることがわかります。教員志望者のほうがやや大きな割合を占めていますが、教員志望者であってもそうでなくても、学校部活動の必要性を感じている人が大多数であるということがここからわかります。このように、現在学生である人びとにとっては、全体的に、学校部活動が肯定的にとらえられていると考えられます。
 

回答理由

では次に、学校部活動が必要だと「強く思う」および「思う」と答えた方たちと、「あまり思わない」「思わない」と答えた方たちそれぞれが述べた回答理由についてご紹介していきます。
 

学校部活動が必要だと答えた人たちの回答理由

◆社会生活に必要なスキルをえられる
上下関係やマナー、コミュニケーションの取り方など、授業では学ぶ機会が少ないが社会生活を送る上で必要不可欠なことを 多く学ぶことができると思うから。
学校は、学力だけを伸ばす場ではありません。社会性や順応力をつける場としても十分に機能する必要があります。  そのことを考えた時に、複数年同じ部活動を行うことは人間として成長できる場の提供だと思います。楽しいことだけではなく苦しいことも、人間関係で悩むこともあります。しかし、粘り強く取り組むこと、もしくは自分の利益や不利益を考えて辞めるという決断をすること、どちらの選択をするにしても、自分を見つめ直す絶好の機会になるはずです。

部活動を通じて、社会生活において必要な能力やマナーなどを獲得することができる、という声が非常に多く寄せられました。こうした意見をもつ人たちは、学校とは必ずしも勉強を教わったり学力をつけたりするためだけの場所ではなく、社会で生きていくために必要な力を培う場所であるという見解をもっているようです。学校部活動も、そうした力をえるための重要な局面であると考えられています。
 

◆勉強にプラスの効果がある
私は大学受験生の研究をしているのですが、部活動に所属している生徒の方が勉強に対してもエネルギッシュに取り組める傾向があります。特に高3の夏に引退した後の追い込みは凄まじいです。このように部活動は勉強面においてもプラスの影響を及ぼすので、部活動は必要だと思います。

上のような見解とは異なり、部活動は勉学においてもプラスの効果をもたらすという意見も寄せられました。部活動によってエネルギー量を高めることで、とくに受験勉強などにおいても力を発揮できるようになるといいます。学校教育のなかで求められる学力の向上という観点からみても、部活動が必要であると考えることができます。
 

 
◆青春の大事な思い出になる
やっぱり、青春の時代に勉強だけだと中味の濃い青春を送ることができないと思う。
部活動が学校生活の思い出の核になることも多く友人関係が広がるからです。

何かのスキルや能力といった観点とは別に、部活動の思い出というのが大事な青春の思い出になるという声も寄せられました。たしかに、高校時代の思い出は部活です、という人もたくさんいるように思われます。その後の人生においても何度も思い返し、記憶のなかで大切に取っておかれる部活動の経験というのは、やはり肯定的なものとしてとらえられるのでしょう。
 

学校部活動が必要でないと答えた人たちの回答理由

◆勉学への悪影響が大きい
部活動によって勉強時間が削られたり、疲れにより授業中寝たりする人もいる。明らかに、生徒にとっては不利益となる点が多いのではないか、と思う。
現在塾で担当している生徒のうち、「部活動で疲れて自分で学習する気が起きない」や「部活動が忙しくて(学校の物も塾の物も)宿題ができない」など、部活動と言うちょうど良い言い訳の対象に隠れて本来自分が必要な作業をしないでいる生徒が大変多いと個人的に感じる。

学校部活動は必要でないと考える方たちの声で多かったのが、勉学など生徒の「本業」に悪影響が出る、というものでした。部活動などに労力を割くあまり、授業に集中できなかったり課題をおろそかにして、学業に支障が出るケースが多いとのこと。したがって、学校部活動は学校教育はマイナスに働いている、という見解が示されています。
 

◆部活動を学校でおこなう必然性はない
教員に多くの負担をかけずに、地域全体で部活動にかわるような場を作る方が良さそうに思えるから。
学業以外の活動を通して色んな人とコミュニケーションをとることは大事だと思うが、学校で行うことの必要性はない。

また、部活動自体の意義は否定しないが、それを学校教育の一環としておこなうことに異議をとなえる声も寄せられました。その道の専門化でもない教員が顧問についておこなう学校部活動よりも、地域主体でおこなったり、学外のクラブに所属しておこなう活動のほうがよいのではないか、という意見です。

 

◆部活動が強制化・特権化している
学校内で知人や友人を作るには有用な取り組みだとは思うが、部活動に所属しないものを程度の差こそあれ、異端視する風潮が蔓延しているため。
部活動をほぼ強制させ、部活動をやらされていると感じさせる学校にならなければ、良い気分転換や経験にはなるかと。大学のサークル感覚でやればいい。

くわえて、部活動が学校教育のなかで一種の強制力をもっており、生徒がそれにしばられてしまうことを問題視する声や、部活動に入っていることがある種の優越感を生み出したり、逆に部活動に入っていないことを異端視する風潮があることを指摘する声も寄せられました。本来、生徒の主体性を重視しておこなわれるはずの部活動が、強制力のもとにおこなわれたり、なんらかの特権を生み出してしまうことは本末転倒ではないか、という見解があります。
 

まとめ

このアンケート項目からは、多くの現役学生が学校部活動の存在を支持しているという結果がえられました。

しかしながら、少数派である部活動反対派から寄せられた意見は、こうした支持の基盤を揺らがせるものであるといえそうです。

特に、「部活動が学校でおこなわれることの必然性はない」という意見は、かなり本質的ではないかと思われます。部活動支持派のほとんどがその理由としてあげていた「社会生活に必要なスキルがえられる」という点について、それは学校外で部活動がおこなわれると損なわれるのかと問われると、かなり怪しくなってくるのではないでしょうか。むしろ、学校は勉学に勤しむ場所にして、社会生活に必要なスキルをえるための部活動は学校外でおこなう、という役割分担をしたほうが、「社会生活に必要なスキルがえられる」という部活動のメリットはより大きくなり、合理的であるともいえないでしょうか。

勉強にプラスの効果があるという点についても、もしかしたら、学校は勉強、学校外で部活動、とメリハリをつけたほうが、勉学へのプラスの効果も大きくなるかもしれません。学校部活動を支持する声の多くは、もしかするとそれが学校でおこなわれなくとも達成されるものなのではないか、という疑問は、今回のアンケート結果からはぬぐえないといえるでしょう。

おそらくここで重視すべきなのは、なぜ教員が部活動にかかわるのか、という点であるように思われます。教員が部活動にかかわることに何らかのメリットを有しているとすれば、部活動が学校でおこなわれることがより合理的なものであるといえるかもしれません。

この点については、次の記事でくわしく述べていくことにします。
 

アンケート企画「学校部活動に賛成or反対?」の結果記事一覧

日本の学校教育に部活動は必要?

あなたは部活動の顧問になりたい?(本記事)

 

記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

コメント

おすすめ記事

教員志望者はどんなアルバイトをすべき?オススメのバイトを4つご紹介!

教員志望者の中には、教職が遅い時間に入ってしまったり、課題が多かったりして、なかなかアルバイトをする時間がない、という方が多いのではな...

おすすめ書籍一覧はこちら

コンテンツ協力

教育の次代を創る 日本教育大学員大学

東京アカデミー

【アンケート結果】日本の学校教育に部活動は必要?-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーションページ上部へ