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日本の教育を変える!?国際バカロレアの今

2014/09/28

カテゴリ
日本の教育
キーワード
IB 国際バカロレア 教育 21世紀型 学力 ゆとり教育 学校 大学 進学 入試

国際バカロレアの広がり 

世界で通用するという国際バカロレア。実際にはどのくらいの世界で通用するものなのでしょうか。

2014年初夏に東京で開催されたALL関東教育フェスタの国際バカロレア機構アジア太平洋理事、坪谷ニュウエル郁子さんによる基調講演からご紹介します!

 

3つの地域

  • 現在、国際バカロレアは世界を3つの地域にわけて管理しています。
  •  1. 米州地区 (南米・北米)
  •  2. ヨーロッパ・中東・アフリカ地区
  •  3. アジア太平洋地区

この中でも注目すべきなのが米州地区、南米での広がりです。エクアドルでは4年間で500校の認定を目指し、現時点で250校が申請を済ませています。メキシコ、コロンビア、ペルーでも動きがあり、公立校での導入に積極的なことが南米での特徴だと言えます。

ヨーロッパは国際バカロレア発祥の地でもあり、教員養成も積極的に進められています。モスクワでも公立校を認定校にしようという動きがあり、イラン北部にも認定校ができました。

日本の属するアジア太平洋地区で注目すべきは、インドでの広がりです。昨年は約100校が認定され、現在も増え続けています。また、マレーシアでは各州に1 校ずつMIPモデル校(10校)を設置予定で800人規模の教員養成が国費でスタートしています。

そして、日本では2018年までに200校の認定校を目指すとされています。



国際バカロレアの持つ課題

  1. 国際バカロレア認定校卒業生の受け皿の確保
  2. 外国人の教員免許
  3. 国際バカロレアを指導できる教員の育成
  4. 現行の学主導要領との融合

これらの課題を解決するために坪谷さんは様々な分野から有識者を招き、国際バカロレアアドバイザリー委員会を設立、議論を重ねてこられました。

卒業生の受け皿として、まず必要だったのが日本の大学の門を開けること。そのために坪谷さんは教育再生実行会議の委員である大竹美喜氏を招いて委員会を設置しました。大竹氏の橋渡しにより、昨年の10月、教育再生実行会議の第四次提言において「大学は、入学者選抜において国際バカロレア資格及びその成績の積極的な活用を図る。国は、そのために必要な支援を行うとともに、各大学の判断による活用を促進する。」と明記されました。

国際バカロレアを活用した入学者選抜を行う大学(一部)

東京大学、京都大学(一部の学部、センター試験併用)、順天堂大学(センター試験併用)、
筑波大学、大阪大学、上智大学、慶應義塾大学(3学部)、早稲田大学(政治経済)、
岡山大学(全学部IBスコアのみでOK)、玉川大学(IBスコアのみでOK)

また、国際バカロレア教員養成に関しては筑波大学と東京学芸大学、玉川大学大学院で日本の教員免許と同時に国際バカロレアの指導が可能な資格を取得できる仕組みがすでにできあがっています。今後はこの仕組みを関西にも広げていきたいということでした。

これまで絶対的な存在であった学習指導要領ですが、一部において国際バカロレアとの読み替えが可能となり、近日、正式に発表される予定です。これにより、現行の学習指導要領との融合がはかられることとなりました。

国際バカロレアの抱える課題は、このようにひとつずつ確実にクリアされてきているのです。

 

おわりに

これまで4回にわたり、日本における国際バカロレアについて紹介してきました。これから国際バカロレアの動きが日本全国に広がれば、日本の教育は確実に変わっていくことでしょう。この変化の時代に教員になられるみなさんには柔軟な対応が求められることが予想されます。この記事がみなさんにとって、今後の動向に注目し、これからの教育について考えていくきかっけとなれば嬉しく思います。

 

日本の教育を変える!?シリーズはこちらから

日本の教育を変える!?国際バカロレアってなに?
日本の教育を変える!?IBの教科横断型学習って・・・?
日本の教育を変える!?国際バカロレアカリキュラムで学ぶということ

 

参考

文部科学省 国際バカロレアについて
日本国際教育センター

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記事執筆:まゆきみか

理想の教育はひとりでも多くの子どもが「学ぶ楽しみ」を感じることができること!
これからの教育を担うみなさんと一緒に教育について考えていけたら嬉しいです。

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