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【アンケート結果】グローバル人材育成のために大学に求められることとは?

2014/08/03

カテゴリ
あなたは「グローバル人材」になりたいですか?
キーワード
アンケート アンケート結果報告 グローバル化 グローバル人材 高校生 保護者 大学生 大学院生

はじめに

アンケート企画、「あなたは『グローバル人材』になりたいですか?」にご回答いただいたみなさん、ありがとうございました。今回のアンケートでは、教員ステーションとメールマガジン「t-news Web」の利用者である学生の方を中心に、合計で130件の回答をいただきました。

本記事ではそのアンケート内の設問、「グローバル人材の育成について大学や大学院に要望することを自由にお書きください」に対して寄せられたコメントをまとめています。
 

グローバル人材育成について大学・大学院に要望することとは?

語学教育について

英語、特に会話やディスカッションなどコミュニケーション能力を身につける場を拡充して欲しい。
英語教育、特にスピーキング等、従来の義務教育や高校・大学の授業では重きをおいていなかった部分を初歩から学ぶようなコースが増えると良いと思う。グローバル社会において英語でコミュニケーションが取れることは最低限必要だと思うから。

もっとも多く見受けられたのは、大学や大学院における語学教育の強化を求める意見です。大学の語学の講義では精読を中心とするものが多く、英語を使ったプレゼンテーションやディスカッション、日常的なコミュニケーションのスキルがなかなか身につかないという声が寄せられました。グローバル人材を育成するにあたっては、そうした実践的な英語能力のほyが重要であるという認識を持っている人が多いようです。

また、第二外国語の履修は希望者だけにして、それ以外の人は英語に専念したほうがよいのではないか、という声もありました。
 

大学の講義・授業全般について

海外の大学のように、専門家育成の意識付けをもっとした方が良いと思う。日本の大学生は、甘い。
留学必須とか受け入れ留学生を増やそうとすることはもちろん大事だと思うがそれ以上にまずは自国の文化、英語より国語をしっかり身につけさせるようなことが必要なんじゃないかなと思います。英語だけ話せるようになってもダメだと思うし英語を話せるようになるには別に大学や大学院じゃなくてもいいと思うので自国の文化や言語の深い理解を提供するような教育も要望したいです。

英語だけに限らず、大学でおこなわれている講義や授業全般について改善の余地があるという声も多くありました。特に多かったのが、自国の文化を深く理解するための機会を増やすべきという声。グローバルに活動していくためには、ただ英語がしゃべれればよいというわけではなく、自国の文化や風習について他文化の人たちに伝えることができる程度の知識を有していないといけない。それによって、他の文化にも理解を示すことができる。そうした考えがここには反映されています。

ほかにも、専攻分野についてのより知識を獲得できるようにすべきであるとか、インプット中心ではなく、ディスカッションやワークショップといった手法をもちいた学習者の自発性を重視する授業を提供すべきといった意見が寄せられました。
 

留学制度、およびその資金援助について

他国の大学との積極的な交流や留学制度の充実。
留学には多額のお金がかかってしまうので、さらなる資金援助が必要だと考えます。
留学の奨学金を増やして欲しい。また、学外の海外スタディーツアーなどにも奨学金を出して欲しい。

留学制度を整えてほしい、さらに留学をサポートするための資金援助の仕組みを増やしてほしいという声も多くありました。グローバル人材を育成するうえで、実際に海外に足を運び学ぶ経験を積むことが重要であることはいうまでもありません。しかし、大学によっては、留学するための制度が十分に整えられていないところも多いようです。そのため、交換留学制度の充実など、留学への道筋を殖やすよう訴える声が見受けられました。

また、留学には多額の費用がかかるため、留学したいと思ってもなかなか実現が難しいケースも多いです。そうした課題を克服するために、学生の留学を下支えするような資金援助の仕組み、奨学金制度などを整えることが必要だと考えられているようです。
 

その他の大学運営について

まずは日本の学生を海外に派遣するだけではなく、海外の学生をもっと受け入れてほしい。そして、彼らとの交流の機会を増やして欲しい。
グローバル社会というときに、どのようなイメージを植えつけるのかは、メディアや教育が大きく影響する。そこで、教育機関としてどのようにグローバル社会を捉えさせるのかという点に期待したい。現状では焦点がビジネスシーンに限定されていて、さらにはいまだに英語力と結びつけられることが多すぎるように思う。グローバル社会なのか英語支配社会なのかよくわからない。あくまで英語を手段として捉え直し、グローバル社会に本質的に必要な要素をしっかりと伝え、その教育をしていくことが望まれるのではないだろうか。

上に述べたようなことのほかに、大学の運営や指針についての意見も寄せられました。グローバル人材の育成については海外留学の推進がよくうたわれる昨今ですが、それだけではなく、海外の学生に対して日本の大学をより開放的にすること、魅力的なものにすることを求める声も寄せられました。経済的な問題から留学がむずかしい学生にとっては、キャンパス内で多くの外国人と交流することは非常にメリットが大きいといえるでしょう。

一方、グローバル人材の育成という目標についていま一度考え直すことが必要だという声もありました。グローバル人材育成という名の、ただの英語教育至上主義に陥ってしまってはいないか。グローバルな社会とは一体どんな社会であり、そこで求められているのはどんな人材・スキルであり、そのために日本の大学にできること・すべきことは何なのか。これらを明確にしたうえでの大学運営が重要であるということはまちがいないと思われます。
 

まとめ

教育界のあちらこちらで声高に叫ばれている「グローバル人材」の育成。留学制度の充実や英語を活用したカリキュラムの拡張など、さまざまな施策が各大学などでもおこなわれています。しかし、そうした施策のなかで忘れ去られがちなものもの――たとえば、日本文化の深い理解とそれを伝達するスキル――も、世界で活躍する人材を育てていくうえでは欠かせないものです。

さらに重要なこととして、「グローバル」=英語に慣れ親しむこと、海外に出向くこと、という定義はやや安易すぎるといえます。今回のアンケートのなかでも、何を意味しているのかわからない、あいまいな概念としての「グローバル」を問題視する声が寄せられていました。おそらく、同じ「グローバル」という言葉でも、各国々において、それが意味することは異なってくると考えられます。日本、あるいは日本人にとって「グローバル」とは一体何なのか。そこで活躍できる人材には何が必要なのか。そしてそのために大学含め、教育機関ができること、すべきことは何か。こうしたことについて考えていくことが今後さらに必要になっていくと考えられます。
 

アンケート企画「あなたは『グローバル人材』になりたいですか?」の結果一覧はこちら!

● 「グローバル人材」、あなたはなりたいですか?

● あなたはなぜ「グローバル人材」になりたいの?

● グローバル人材育成のために大学に求められることとは?(本記事)

記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

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