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【アンケート結果】あなたはなぜ「グローバル人材」になりたいの?

2014/08/02

カテゴリ
あなたは「グローバル人材」になりたいですか?
キーワード
アンケート アンケート結果報告 グローバル化 グローバル人材 高校生 大学生 大学院生 保護者

はじめに

アンケート企画、「あなたは『グローバル人材』になりたいですか?」にご回答いただいたみなさん、ありがとうございました。今回のアンケートでは、教員ステーションとメールマガジン「t-news Web」の利用者である学生の方を中心に、合計で130件の回答をいただきました。

本記事ではそのアンケート内の設問、「将来、グローバル社会で通用する人材になりたいと思うか」という設問に対する回答者それぞれの回答理由をまとめています。
 

<回答理由>将来、グローバル社会で通用する人材になりたいですか?

「ぜひなりたい」と回答した人の理由

英語教員を目指しており英語教員を目指す上で、英語力やその世界の国々の社会背景を理解することは必須だと思うから。

この方は、みずからの英語教員になるという目標を実現するうえでは、英語力の向上、諸外国の社会背景の理解が必須であるという理由から、グローバル人材になることをめざしています。英語というグローバル・スタンダードな言語を生かした職業につきたいのであれば、たしかにグローバル人材であることが(たとえ副次的であっても)必要になってくるといえそうです。
 

大学での外国人教師の担当する英語の講義の際、僅かではありますがその外国人教師とコミュニケーションをする機会があります。私は英語がそれほど上手い訳ではありませんが、拙い英語ながらもなんとか自分の伝えたい事を伝えて、それが通じたときの快感、達成感が忘れられません。異文化の人と意思疎通を図るということは自分の人格形成に大きな影響をもたらす事は間違いないと思うからです。
多くの人と交流することで、今まで気づかなかった発見があるから。日本においても、関東人と関西人では発想や常識が異なっている。双方がコミュニケーションを図ることで、たとえば「どうして関東の餅が四角なのか」というような、通常は気にも留めないような細かい出来事を考えるようになり、それが新たな発見(江戸時代の餅製造過程や産業構造など)を導くものになる。同じように、異なる生活習慣の人々が交流することで、互いの常識を超えたものが作れる刺激的な活動ができると思う。

この2人は、みずからの経験のなかから、国という枠組みをこえた交流からえられる達成感や刺激、発見といったもののすばらしさを訴えています。グローバルに活動することで、1つの国や地域にとどまっていたは見聞きできないこと、感じることができないことを経験し、知覚することができます。このことこそが、グローバル人材を志す理由であるという意見です。
 

日本国内の市場は今後衰退することはあっても、拡大していく可能性は極めて低いと考えられるので、何か商売をやるなら必然的に海外相手になると想定されるから。
今度日本国内のみで仕事を行うことは難しいと思う。そんな中で日本人であることに誇りを持って、世界で通用する人になりたい。そのことで日本のプレゼンスを高めたい。

対して、この2人は、日本という1つの国内にとどまりつづけることの将来的な困難を示唆しています。市場が自由化し、グローバルに活動を展開する企業や組織が増えているなか、日本国内にとどまっていては生き延びることはできない。またひるがえって、だからこそ、国際的に活躍できる人材となることで日本という国の価値を高めたい。日本という国の限界から、グローバルに活動することが必要だということが訴えられています。
 

「できればなりたい」と回答した人の理由

国内で成果を修めることができても海外に発信していけなければなかなか先に繋がらない。海外に踏み込めれば道が広がる可能性が上がると思う。だが、国内産業が低迷しているのも昨今の問題の一つであるため、母国を重んじたグローバル化が必要だと考える。
バリバリのキャリアウーマンになるつもりでもないし、海外に住みたいわけでもないから。ただ、日々生活する上で、グローバル社会に通用する、または適応できる人間になりたいと思う。
関東圏に就職し、オリンピックでは多くの外国人に関わる仕事をするようになると思うので、来日した方が安心して滞在できるような手伝いができるよう、語学力を中心にグローバルな姿勢を身に着けたいと思っているため。

「できればなりたい」と回答した人の理由としては、グローバル化やグローバル人材になることの重要性は認識しつつも、国内の事情も同様に注視するような意見が見受けられました。

1人目の方は、海外への発信を重要であるとしつつも、国内産業の低迷を深刻なものととらえ、国内の活性化とあわせたグローバル化が必要であると述べています。また2人目の方は、海外でバリバリ活動したいという情熱があるわけではないが、それが可能である程度のスキルを兼ね備えていたいと感じているようです。3人目の方の意見は、2020年の東京オリンピックを射程に入れながら、国内にいながらも国際的なはたらきができるような人材でありたいという考えが込められています。
 

「どちらでもいい」と回答した人の理由

"グローバル化"という創られた用語、概念に振り回されたくない。外人とコミュニケーションがしっかりと取れる、宗教など民族背景に関する知識がある、それだけでよいのではないかと思う。
何を持ってグローバル人材なのかいまいち分からない。定義が曖昧なことにそもそも問題があるように思う。国際感覚が優れ、文化を理解し、他国間でのコミュニケーション能力に長けているという意味であれば あるに越したことはないとは思うが、必須とも思わない。

「どちらでもいい」と回答した人からは、「できればなりたい」の場合と同様、国内事情を重要視する意見が寄せられた一方で、「グローバル」という言葉の意味を疑問視するような意見も複数見受けられました。1人目の方は、「グローバル化」という概念に振り回されることへの忌避感を表明しており、2人目の方は、そもそも何をもって「グローバル人材」なのかがわからないという疑問の声をあげています。

こうした意見は、グローバル化の進展やグローバル人材の育成について、賛成の人も反対の人も考え直すべき点ではないかと思います。何をもって「グローバル」なのか、ここがあいまいにしたままで議論や政策が先走りしてしまうのは、たしかに危うい事態であるといえるでしょう。
 

「あまりなりたくない」「なりたくない」と回答した人の理由

私は日本が欧米にあわせて社会を発展させる必要はないと思います。他国の良い部分は無論参考にするべきだとは思いますが、それが直接欧米の模倣に繋がるとはとても思えないのです。私は誰かに必要とされる存在になりたいと常日頃から考えていますが、少なくともグローバル社会という曖昧なものに必要とされたいとは思いません。
日本国内では約9割の人が英語を仕事で使わないなど、国内で暮らす分にはグローバルに通用する力は不要であるから。
大きな世界に出ていって、世界中の問題を解決しようとは思わない。むしろ、今いる小さな世界の中で起こっている小さな問題を解決したい。広い世界ばかりみていると、足元のことが分からなくなる。日本の中でもいろいろな問題が起きている中で、私は世界に目が向けられるような余裕は持ち合わせていない。

グローバル人材になることに否定的な人びとからは、「グローバル」という言葉に対する疑念の声が寄せられるとともに、国内に目を向けることの重要性を冷静な目で主張するものが見受けられました。

グローバル人材になることを肯定的にとらえる人が大多数であった一方で、これらの人たちは、やや反発的な口調が多かったものの、「グローバル化」「グローバル人材」といったものが本当によいものなのかどうかという問題を提起しています。1人ひとりの個人の能力や視野、エネルギーなどには必ず限界あるなかで、どれほどグローバルを志向してしかるべきなのか、その裏で国内の問題がないがしろにされてしまうことにならないか。こうした問題については、質問への賛否に関わらず、すべての人が考えるべきではないでしょうか。
 

まとめ

今回のアンケートでは、8割を超える多くの回答者が、「グローバル人材」になりたいと答えました。その理由としては、世界中で進展するグローバル化の波をつかむ重要性、また国を超えた交流からえられる達成感や刺激などがあげられていました。

たしかに、世界規模でのグローバル化が進んでいることは事実でありましょうし、そうしてどんどん変わりゆく世界のなかで新たな経験をし、新たな感動をえるためには、英語を勉強し、コミュニケーションスキルを高め、フットワークを軽くするといったことが重要になってくるでしょう。

一方で、国内の問題に対して目が向けられなくなるのではないかという懸念はつねにつきまといます。市場が自由化して資本がどんどん海外へと流出するなか、国内には職を失い路頭に迷う人びとがあふれるといった事態が起き、大きな社会問題となりました。

さらには、一口に「グローバル化」といっても、その言葉には多様な意味合いが内包されています。英語を話せればいいのか、コミュ力が高ければいいのか、もしくは海外を飛び回れるだけのお金がないとどうにもならないのか。「グローバル化」という人口に膾炙した言葉ですが、それを安易に用いる前に、自分にとっての「グローバル」といったものをいま一度考えてみることも必要なのではないでしょうか。
 

アンケート企画「あなたは『グローバル人材』になりたいですか?」の結果一覧はこちら!

● 「グローバル人材」、あなたはなりたいですか?

● あなたはなぜ「グローバル人材」になりたいの?(本記事)

● グローバル人材育成のために大学に求められることとは?

 

記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

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