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【5/18~5/24】体罰で学校名と内容公表!体罰理由は「感情的になった」が最多

2014/05/29

カテゴリ
【週刊】教育関連ニュースまとめ
キーワード
教育ニュース 体罰 教師 教育委員会 東京都

はじめに

2014年5月18日(日)から5月24日(土)にかけて報道された教育関連ニュースをご紹介しています。本記事では、体罰に関する調査結果についてご紹介します。


体罰で学校名と内容公表!体罰理由は「感情的になった」が最多

概要

体罰の実態調査を進めていた東京都教育委員会は22日、平成25年度中に都内の公立校111校で、教職員や外部指導員ら122人による体罰を確認したとする報告書を発表した。前回に続いて今回も体罰が報告された108校の校名と、うち悪質な30校について詳細な体罰内容を公表。全体で前年度より60人減ったことから、都教委は「公表などが一定の成果を上げているのでは」としている。

調査は生徒が自殺した大阪市立桜宮高校の体罰問題を受けて始まり、前年度に続いて2回目。都教委は都内全公立校2184校を対象に実施した。体罰に及んだ122人のうち、小学校が42人(前年度31人)、中学校が60人(同110人)、高校が17人(同40人)、特別支援学校が3人(同1人)。うち複数回の体罰を行ったのは少なくとも25人だった。

また、5回以上にわたって体罰に及んだ悪質な30例については内容も公表。
足立区立第九中学校では野球部の外部指導員が部員22人に指導通りにプレーをしなかったとし、16日間で計41回にわたって尻をバットでたたき、部員15人にあざができた。葛飾区立細田小では他の児童に暴力をふるったとして児童の足を蹴るなどして転倒させ、眼球打撲を負わせた。そのほか4日間、椅子に座らせず中腰や膝立ちで授業を受けさせたという事例もあった。

体罰理由は「感情的になった」の61人が最多だが、6人が「人間関係ができているので許されると思った」と回答。都教委は「まだ認識が甘い教員がいる」と話している。(2014/0523産経新聞

本記事ではこのニュースを題材に、学校での体罰の原因と防止策について考えていきます。
 

なぜ体罰は起こるのか

まずは、この調査結果のうち体罰の認識と体罰の原因を表にしたものを以下に示しておきます。

ちなみに、小突く、胸倉をつかみ説教するといった行為は「不適切な行為」という分類になっているため、この表の体罰の件数には含まれていません。

この表から体罰を大きく2つに分類してみます。

第一の体罰は、教師が感情的になってしまい、体罰につながったというものです。感情的になって行った体罰は、教師という立場で行ったものとは言えず、教育的指導の意味がしばしば込められる「体罰」という語で表すにふさわしいものとは言えません。こうした体罰の実態は、単なる暴行と大差ないものと言えます。

第二の体罰は、教師が教育的指導が必要だと判断し、体罰につながったものです。表中の「体罰の原因」の項目として挙げられたものの中では、特に「技能・知識が求める水準に達していない」「意欲が求める水準に達していない」「問題行動を止めるため」のケースがこれに当てはまると考えられます。

それでは、この2種類の体罰はどのようにすれば防止できるのでしょうか。
 

体罰をどのように防ぐか

第一の体罰を防ぐには、いかに教師が冷静になれるかが重要です。
朝日新聞の記事では次のような対処法を紹介しています。

体罰がいけないことは、大半の教員は分かっている。では、「思わず」「かっとなって」を防ぐにはどうすればいいのか。

「頭で駄目とわかっていることと、実際に対応することは別」と指摘するのは、日本体育大の藤田主一教授(教育心理学)だ。生徒に胸をつかまれる、暴言を吐かれるなどの場面を実際に再現した訓練を教員間で繰り返し、慣れることが大切という。「手が出そうになる直前に心で1、2、3と数える、そんな訓練をしたらいい」(2014/05/24朝日新聞


他にも様々な方法が考えられると思いますが、冷静になる時間をつくるということが一つ有効であると言えるでしょう。

第二の体罰を防ぐには、体罰がやってはならないことであるという雰囲気を学校全体でつくっていくことが重要です。 それにより、体罰を未然に防げたり、体罰が深刻化することを防げたりするでしょう。

教師の業務が増大し、それによる多忙さから教師同士のコミュニケーションが減ってきているとも言われます。とは言っても職員室において教師同士のコミュニケーションが一切ないことはないでしょう。

第二の体罰を行っている教師は、自らがやってはいけないことをやっているという意識が薄いケースが多いと思われます。その場合、同僚の教師とのコミュニケーションの中で、自分が行っている不適切な行為に言及する場面があるかもしれません。そうした際に、それを受け流すのではなく、管理職に報告したりその場で注意したりすれば、当該教師も自らの過ちに気付くことでしょう。

また、同僚の教師のみならず、学校現場には様々な目があります。大阪の桜宮高校の事件でも、何人もの人が体罰の現場を目撃していました。それにもかかわらず、事件は最悪の結果を迎えてしまいました。

こうしたことから、教師のみならず、体罰がやってはならないことであるということを学校関係者全員が共有していくことが重要であると言えます。

そのためには、管理職を中心とする教員が体罰に対する明確なメッセージを発する等の取り組みを起こすことが必要です。この観点からは、体罰が発生した学校の学校名を公表するという取り組みは、体罰の隠ぺいにつながらないよう運用方法を工夫する必要はありますが、管理職を中心とする教員が体罰防止への取り組みを起こす動機となるかもしれず、意味のある取り組みであると思われます。

私もある教育現場で、今回の東京都の報告の分類における「不適切な行為」をしたエピソードを、その行為をした教師本人から聞いたことがあります。その際は、何も言いませんでしたが、その現場でそういった行為への明確な方針が共有されていれば対応は違ったのかもしれないと思っています。

もちろんその先生なりに、子どもとの関係や行為の度合いを考慮して行ったことだと思いますし、それが体罰につながることもないようなケースでしたが、これと同じようなケースが全て深刻化しないとも限りませんし、そもそも脅しといった「不適切な行為」の段階であっても、そのことが子どもたちを傷つけてしまうケースも考えられます。

こうしたことを考えると改めて、「不適切な行為」や体罰を教育現場からなくすことは極めて重要であるということが言えるでしょう。そしてそうしたことをなくすために、体罰に対する明確なメッセージを学校全体で共有していく必要があるのではないでしょうか。
 

参考

東京都教育委員会「平成25年度に発生した都内公立学校における体罰の実態把握について」

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記事執筆:さくま

都内で政治学を学ぶ大学生です。
みんなが活き活きと生きられる社会を目指しています。

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