「学力日本一」秋田県からみる「学力」と「学習時間」-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーション

教員ステーショントップコラム日本の教育「学力日本一」秋田県からみる「学力」と「学習時間」

「学力日本一」秋田県からみる「学力」と「学習時間」

2014/04/20

カテゴリ
日本の教育
キーワード
学力 学力調査 学力向上 時間 秋田

はじめに

平成25年度全国学力・学習状況調査で、秋田県は小学6年生の算数A・算数B・国語A・国語Bの全ての教科において、都道府県別の平均点でトップとなりました。秋田県の学習状況調査結果から、この背景が見えてきます。

この記事では、全国学力・学習状況調査とその結果を分析した研究を用い、全国的な学力と学習時間の関係を示していきます。


学習時間が長い秋田県の児童

「学校の授業時間以外に、普段(月~金曜日)、1日当たりどれくらいの時間、勉強をしますか」(学習塾や家庭教師含む)という質問に対し、「30分より少ない」と「全くしない」を選んだ児童が、全国では12.2%いたのに対し、秋田県では3.9%に留まっています。土曜日や日曜日についても同様の質問をしたところ、前述の回答を選んだ児童が、全国では42.6%いたのに対し、秋田県では16.0%に留まっています。

逆に「3時間以上」を選んだ児童の割合では、秋田県が全国平均を下回っています。これは塾に通っている児童が少ないことが影響しているのでしょう。それにもかかわらず秋田県が学力調査においてトップとなっていることからは、「学習をしない」児童を減らすことが重要であると言えるでしょう。

 

全国的にも「学力」と「学習時間」に関係が

このことは、文部科学省委託研究としてお茶の水女子大学が行った研究からも言うことができます

家庭の社会経済的背景が学力と関係していることは多くの研究でも示されているところです。この研究は、そうした家庭の社会経済的背景(この研究では「家庭所得」「父親学歴」「母親学歴」を採用)にハンディキャップを持つ児童も、学習時間によってハンディキャップを十分に補えるということを示しています。

その中で、「家庭の社会経済的背景」と「平日の学習時間」で児童を分類し、国語Aの学力分布を図示している部分がありますが、それを見ると学習時間が「30分以上、1時間以内」の児童と「30分より少ない」の児童との間で学力分布にかなりの差があることが分かります。

 おわりに

これらの調査・研究から、学習時間が学力に影響を及ぼしている可能性が示されました。学力の底上げという意味では「学習をしない」児童を、1日30分でもいいので「学習をする」児童に変えることが重要であると言えそうです。

課題としては、家庭所得や親の学歴といったものに限らず、それらと関係の強い一人親や劣悪な居住環境といったものも含めた「家庭の社会経済的背景」が、児童の学習を妨げているケースがあるということが挙げられます。

こうした課題を一つ一つ解決していくことが、児童の学力の底上げ・学力格差の縮小につながるのではないでしょうか。

 

参考資料

国立教育政策研究所「平成25年度全国学力・学習状況調査」
国立教育政策研究所「平成25年度全国学力・学習状況調査 保護者に対する調査」

関連記事

 日本にだって格差はある!~『学力と階層』より~
【3/23~3/29】親の年収多いほど子は高学力!文科省が初の全国調査

記事執筆:さくま

都内で政治学を学ぶ大学生です。
みんなが活き活きと生きられる社会を目指しています。

コメント

キーワード

関連カテゴリの記事

新着記事

おすすめ記事

【短期アルバイト】日給9100円!採点バイトほか-教採に役立つ、子供と関われる教育アルバイト!

大学生活は何かとお金がかかるもの。アルバイトをしたことがある人がほとんどかと思います。しかし、「どうせアルバイトをするなら、教員採用試...

おすすめ書籍一覧はこちら

コンテンツ協力

教育の次代を創る 日本教育大学員大学

東京アカデミー

「学力日本一」秋田県からみる「学力」と「学習時間」-教員採用試験対策/教師・教職の募集情報|教員ステーションページ上部へ