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教員ステーショントップコラム日本の教育通知表所見の10箇条~通知表所見に悩んでいませんか?~

通知表所見の10箇条~通知表所見に悩んでいませんか?~

2013/12/15

カテゴリ
日本の教育
キーワード
堀裕嗣 通知表

はじめに

12月となり、今年も残すところあと僅かになりました。この時期は、通知表に追われている先生方、通知表をつけ終えて一息ついている先生方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回は堀 裕嗣先生のブログより、通知表所見の10箇条について紹介したいと思います。通知表所見で悩んでいる現場の先生方、来年度から現場で働くことを控えている学生の皆さん、必見です!


通知表所見に悩んでいませんか? 

若い教師はもちろん、ベテラン教師にも意外と多いのが通知表所見を苦手にしている人。この時期になると、職員室に憂鬱そうな顔が並ぶ。なぜそんなにも苦手意識をもってしまうのか。いい文章を書こう?来学期に繋がるような文章を書こう?要するに、考え過ぎなのである。

 

学期末、多くの担任教師を悩ませるのが通知表所見である。それも文章を書くことを苦手にしている人ほど、気の利いたフレーズや四文字熟語を使って、何かかっこよくまとめようとする傾向がある。そんな気の利いた文章が30も40も用意できるはずもなく、結局、締切寸前になって、「えいやっ!」と書くことになる。そんなことを毎年毎年繰り返している人が多い。

私は通知表所見に苦労したことがない。なぜなら、書き方の原則をもっているからだ。例えば、次の二つの所見を読み比べてもらいたい。読者の皆さんは、どちらのほうがいい所見だと感じるだろうか。

  • 【所見A】
  • 体育大会のリレー、修学旅行における委員会での仕事ぶりなど、素晴らしい活躍が見られました。来学期は今学期以上の活躍を期待しています。
  • 【所見B】
  • 体育大会のリレーで両手を掲げながらテープを切り、みんなと抱き合う姿が印象的な1学期でした。2学期からは学級をまとめるような働きを期待しています。

 

ある国語教師の研究会で同じ質問をしたら、圧倒的にBが支持された。

私もそう思う。

 

通知表所見で何を大切にすべきか

Aは「体育大会」「修学旅行」と所見で取り上げた項目こそBよりも多いが、どんな活躍なのか、来学期に担任が何を期待しているのか、その具体が生徒にも保護者にもまったくわからない。

それに比べてBは、確かに所見項目こそ少ないが、体育大会での活躍の具体がわかり、担任の期待の内容もわかる。そして何より、保護者から見れば、我が子の姿が目に浮かぶ。「素晴らしい」とか「活躍した」とか書かなくても、「印象的でしたよ」と書かれているだけで、担任が我が子を肯定的に評価してくれていることが伝わってくる。保護者が求めているのは、哲学的なメッセージでもなければ、小難しい格言でもない。我が子が担任にどう思われているのか、どんなふうに担任が我が子を見ているのか、それだけである。しかも、決して理知的な分析を求めているわけではない。保護者に担任の温かいまなざしの在り方が伝わりさえすれば、それでいいのである。

通知表所見は、むしろ、保護者に「情」を喚起することがキモだとさえいえるのである。

 

最後に、通知表所見の書き方10箇条を掲げておく。この10箇条の詳細は拙著『中学生の通知表所見欄の記入文例集』(小学館MOOK)をご参照いただきたい。

 

 通知表所見の10箇条

  • 第1条 記録として残ることを念頭に置くべし
  • 第2条 1年間の見通しを持つべし
  • 第3条 所見でしか書けないことを書くべし
  • 第4条 担任の目を最大の武器にするべし
  • 第5条 すべての生徒に平等に書くべし
  • 第6条 あくまで本当のことを書くべし
  • 第7条 「エピソード+評価言」を基本とすべし
  • 第8条 100%褒め言葉で構成すべし
  • 第9条 「課題」ではなく「期待」を書くべし
  • 第10条 できれば自己評価をとるべし

 

堀 裕嗣先生のプロフィール 
札幌市立中学校教諭。北海道教育大学札幌・岩見沢校修士課程・国語科教育専修修了。1991年札幌市中学校教員として採用。1992年、「研究集団ことのは」設立。現在、「教師力BRUSH-UPセミナー」代表、「研究集団ことのは」代表、「実践研究水輪」研究担当を務める傍ら、日本文学協会、全国大学国語教育学会、日本言語技術教育学会などにも所属。

 

まとめ

通知表所見の10箇条、いかがでしたか。通知表所見では、子どものよいところをたくさん見つけて書きたいと思いがちです。ですが、子どものよいところを全て書くことは難しいと思います。一番大切なのは、よいところをたくさん書くのではなく、担任がどのようにその子どもを見ているのかが伝わるように書くことです。保護者は、哲学的なメッセージや小難しい格言などは求めていません。担任が我が子をどのように見ているのかがわかるように、具体的に書くのがよいかと思います。

■ 堀裕嗣先生のブログを基にした記事はこちらから!

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記事執筆:mai

教員ステーション編集部のスタッフをしています。
私自身まだまだ勉強不足ですが、少しでも皆様に役立つことを書きたいと思います。
よろしくお願い致します!

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