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【教えて!Dr. ステーション】ルソーってどんなことを言った人!?

2013/10/26

カテゴリ
教えて!Dr. ステーション
キーワード
Dr.ステーション ルソー 教育原理
  • 教員をめざすナウでヤングな女の子、教子ちゃんと、教育のことなら何でも知ってる教育博士、Dr.ステーション。今回も、教子ちゃんが博士のもとに何やら勢いよくやってきました…


教子:こんちはハカセ!
 

ステーション:こんにちは教子ちゃん。今日も相変わらずキャピキャピしているね。
 

教子:うん、わたし、子どもと一緒にキャピキャピ元気に遊べるユカイな先生になりたいと思ってるから!
 

ステーション:そうかそうか。でも、教員になるためには元気があるだけじゃあダメじゃろう?ちゃんと勉強もしないとな。
 

教子:うん!だからわたし、めったにやらない読書をすることにしたの。だからその本をハカセに自慢しようと思って!ほら、これ!


ステーション
:おお、それはルソー『エミール』じゃあないか。たしかに、教育を知るためには重要な本じゃ。いやそれにしても、また難しい本を選んだね。
 

教子:え!そうなの!?わたしてっきり『エミール』なんてかわいい名前だから、わたしみたいなうら若き女の子が読むのにぴったりの本かと思っちゃったー。
 

ステーション: …。まあ、『エミール』というタイトルが女の子の名前から来とるのは確かじゃがのう。
 

教子:へ~、そうなんだ。じゃあ先生、やっぱり読むのもめんどうになっちゃったから、どんなこと書いてあるのか教えて☆


ステーション
:なんとまあ…。仕方ない、じゃあ教えてあげよう。
 

ルソーってどんなことを言った人!?

ステーション:まず、ルソーという人は18世紀にフランスで活躍した思想家なんじゃ。そのことは知っていたかい?


教子
:うん、フランスの人ってことは知ってた。


ステーション
:生まれはスイスらしいのじゃがな、幼いころに親から見捨てられて、若くしてフランスへと飛び出して来たらしい。


教子
:へえー、そうなの。それで、「教育をどげんかせんといかん!」と思ったのかしら。


ステーション
:いや、ルソーは子どもを5人授かるのじゃが、自分が父親になる自信がなくて、結局その子どもたちを孤児院に入れてしまったそうじゃ。


教子
:ええええ!ひどい!それじゃあ自分の父親のおんなじことをしてしまってるじゃない!


ステーション
:そういうことになるの。家庭環境というのは長く尾を引くものじゃ。


教子
:で、この『エミール』にはどんなことが書いてあるの?


ステーション
:そうじゃのう。全部をここで教えることはできんから、一部だけを紹介することにしようかの。

ルソーは『エミール』のなかで、教育というのを3つに分類しておる。1つめは、自然による教育。これは、わしら人間の能力とか身体とか、そういった個人の内部における自然的な発展のことを意味しておる。2つめは、人間による教育。これは、1つめの自然による教育で生じた発展をどのように利用するかを教えるものじゃ。そして3つめが、事物による教育。これは、わしら人間が外部の刺激にふれることでいろいろな経験を得るということを意味しておる。


教子
:うーん、よくわかんない。。。


ステーション
:簡単に言うとじゃな、人間の身体や心が自然と成長することが1つめの教育、それに対してどう対処していけばいいかを教えるのが2つめの教育、身の回りにあるいろんなものに触れて経験をつむことが3つめの教育ってことじゃ。

でじゃな、ルソーは、その3つの教育それぞれに別々の先生がいると言っておる。そして、それぞれの教えが同じ1つの目的に向かっているとき、その場合にだけ、それは「よい教育」だ、とルソーは言っておるのじゃ。


教子
:へー。でもさーハカセ、普通に考えて、3人の先生がいたら、その先生たちの目的が1つにまとまるなんてこと、あんまりなさそうだとわたしは思うんだけどなー。


ステーション
:まさにそうなのじゃよ。ルソーもそのことをわかっていて、「よい教育」というのはほとんど成功の見込みがないと言っておるのじゃ。


教子
:えー、じゃあ教育って、ほんとうにイイものにできる可能性なんてこれっぽっちしかないのに、教員も塾の先生も必死になってがんばってるってこと?なんかユーウツになってきちゃったー。


ステーション
:じゃがな、完璧な教育はないとしても、子どもたちはどんどんこの世に生まれてきて、そして大人になっていかなきゃならんのじゃ。じゃから、教員や塾の先生だけじゃなく、子どもたちに接する大人たちというのは、目の前にいる子ども、自分たちが面倒を見ている子どもがどうすればよりよい人生を生きていくことができるかを考えて、その支えになるような教育をしていかなきゃならん。たとえそれが完璧じゃなくてもな。

たしかに大変かもしれんが、やりがいのあることだとは思わんかね?


教子
:そうねー…たしかにそうかも!ありがとうハカセ!


ステーション
:お安い御用じゃ。


教子
:じつは今日、テストをがんばった自分へのごほうびに、アイスを買うかケーキを買うかシュークリームを買うかでなやんでたんだけど、その3つの目的が「わたしを喜ばせること」で一致してるから、3つとも買うことにするね!かえりにお店によらなくちゃ☆さよならハカセ!


ステーション
:…(教子ちゃんが完璧なボディを実現する見込みもなさそうじゃの)

 

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記事執筆:やんべ

教員ステーションのプロジェクトスタッフです。
大学では社会科学を学んでいます。
教育にまつわる「不思議」について考え、書いています。

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