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【教職教養◆発達心理①】「発達心理学」の意義について

2013/10/14

カテゴリ
教育心理対策
キーワード
発達心理学 成熟 環境 輻輳説

今まで教育心理学について考えてきましたが、今回からは発達心理学について考えていきたいと思います。教員採用試験対策はもちろん、子どもの発達段階に即した指導をするために必要な知識となりますので、教員を目指している方は是非ご覧下さい。 

 

発達とは何か

人間の発達過程には遺伝の要因とともに環境の要因も大きく影響しています。劣悪な環境によって正常な発達が妨げられ、良好な環境によって正常な発達へと導かれます。一般的に発達とは、あるシステムが時間とともに大きくなったり複雑になったりすることを意味します。人間の発達の場合、「受胎から死に至るまでの時間系列にそった系統的な変化」という意味があります。

 

発達に関係する基本的な考え方

(1)成熟と環境

発達は、遺伝要因に規定される「成熟」と環境要因の影響を強く受ける「学習」によって生じる。

成熟:環境にはほとんど関係なく、親から受け継がれた遺伝が成長するにつれて外に現れることをいう

例:背の高さ…子どもの身長は親の身長によることが多い

学習:経験によってもたらされる行動上の変化のことをいう

例:言葉の獲得…母親が子どもにあまり話しかけなかった場合、子どもの言葉の発達が遅くなることが多い

 (2)遺伝と環境の影響

昔から遺伝と環境についての多くの学説が提唱されてきました。その中の「遺伝説」、「環境説」、「輻輳説」、「相互作用説」を紹介したいと思います。

遺伝説:遺伝が重要であるという考え方

環境説:環境が重要であるという考え方

輻輳説:遺伝と環境がともに重要であるという考え方

相互作用説:遺伝と環境がともに重要であるという考え方

 輻輳説は、遺伝の影響が70%、環境の影響が30%で、合わせて100%になるという考え方になっています。一方、相互作用説とは、遺伝要因は環境要因に刺激されて外に現れ、それによって周りの環境が変化して、遺伝要因が外に現れやすくなる考え方になっています。

 (3)発達の原理

発達の基本的な法則をいくつか紹介したいと思います。

  • ①個体と環境の相互交渉
  • 人間が環境に働きかけ、その結果を見直すという相互交渉によって発達は進んでいきます。
  • ②分化と統合
  • 未分化の状態が分化した状態になって、いくつかの分化した状態が統合されることによって発達は進んでいきます。
  • ③連続性、順序性
  • 発達は大きくみると連続的に、順序性をもって進んでいきます。
  • ⑤異なる速度、個人差
  • 発達は、年齢によって速度が異なり、個人差があります。

 

まとめ

遺伝と環境について様々な学説を紹介しましたが、現在では、相互作用説が発達を最もよく説明できていると評価されています。発達には親からの遺伝も関係しますが、環境も大きく影響しています。子どもの発達には人それぞれ個人差があります。教師は、一人ひとり子どもの発達について理解した上で環境を整えてあげることが大切ではないでしょうか。

 

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教員採用試験完全攻略シリーズ1 教職教養完全攻略

たのしく学べる最新発達心理学―乳幼児から中学生までの心と体の育ち(櫻井 茂男 編集)

記事執筆:mai

教員ステーション編集部のスタッフをしています。
私自身まだまだ勉強不足ですが、少しでも皆様に役立つことを書きたいと思います。
よろしくお願い致します!

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